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ヒューマン映画ランド

【必見】映画『ANORA アノーラ』シンデレラストーリーの本当の結末!?リアルに片隅に生きるということ

小資本のインディペンデント映画ながら、

カンヌとアカデミー賞などそうそうたる映画賞を制覇した話題作

『ANORA アノーラ』

これまで世界から高い評価を受けてきたショーン・ベイカー監督が、

主演に新進女優マイキー・マディソンを迎え、

大金持ちとの玉の輿を夢見た若きストリッパーの

ジェットコースターのような数日間を描いています。

今回はそんな映画『ANORA アノーラ』を観てきた感想を徹底レビューしていきますので、

興味ある方はぜひ読んでいってくださいね!

映画『ANORA アノーラ』シンデレラストーリーのリアルを描いて話題沸騰!

というわけで、

第77回カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞

さらには、

第97回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門を受賞

という快挙を成し遂げた話題の映画

『ANORA アノーラ』

をご紹介します!

メガホンを取ったショーン・ベイカー監督は、これまで小資本のインディペンデント系映画を手がけてきて、

『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト』などの作品で世界から高い評価を受けてきています。

今回主演に迎えたのは、若手女優マイキー・マディソンで、初主演作でいきなりのアカデミー主演女優賞受賞という快挙!

話題満載のこの映画、いったいどういうものなのか、期待いっぱいで観に行ったのですが、

映像も音楽もすばらしく、俳優陣も熱演で、

ラストの終わり方も圧巻と言える見事な締めくくりになっていて、

エンターテイメント作としてとてもよくできていました!

ぐいぐいテンポよく見せていって、上映時間があっという間に過ぎていましたよ。

そしてこれまで社会の貧困層の人々にフォーカスした作品を撮ってきたショーン・ベイカー監督だけに、

社会の貧富の差や差別なども赤裸々に描いていて、観終わった後にいろいろと考えさせられる映画でした。

これはぜひ多くの人たちに一度は観てみてほしい映画だと思うのですが、

ストリッパーが主人公なだけに性描写満載だったので、観に行く時は一緒に行く相手は選んでいってくださいね!

くれぐれもデートムービーじゃないし、親御さんなどと一緒に観に行くのもやめておいた方がいいと思いますよ!

『ANORA アノーラ』本予告【第77回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞作】
『ANORA アノーラ』予告編

『ANORA アノーラ』のあらすじ

この映画の主人公は、ロシア系アメリカ人のストリッパー

アノーラ"アニー"(マイキー・マディソン)

場末のストリップクラブで働く日々ですが、

ある日やってきたロシア人の客

イヴァン “ヴァーニャ”・ザハロフ(マーク・エイデルシュテイン)に気に入られ、

1週間のエスコートをすることに。

そんな中、ヴァーニャが実はロシアの大富豪の息子であることを知り、

アメリカに永住したいヴァーニャと勢いで結婚してしまったアノーラですが、

それを耳にしたヴァーニャの両親の手下たちが家に乗り込んできて・・・

というストーリー。

場末のストリッパーが大金持ちと結婚して、一気にお金に困らない生活を手に入れた!と有頂天になるものの、

あっと言うまに厳しい現実を突きつけられる、という

ある意味「逆シンデレラ・ストーリー」とも言えるお話で、

いわば現代の寓話のように、観ている観客にいろいろなことを考えさせる作品です。

『ANORA アノーラ』のキャスト

この映画のキャストですが、低予算の映画だけに、少人数のこぢんまりとしたキャスト構成になっています。

本作の主役アノーラを演じるのは、

マイキー・マディソン

これまでは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などに出演。

メインキャストとして演じるのは『ANORA アノーラ』が初めてという、1999年生まれの新進女優です。

この映画では、一度手に入れた大富豪の妻の座を、

なんとか守り切ろうと奮闘する姿を熱演し、アカデミー賞主演女優賞受賞を受賞!

一気にトップ女優の仲間入りを果たしました!

そんなアノーラが衝動的に結婚したヴァーニャを演じたのは、ロシア出身の新進俳優

マーク・エイデルシュテイン

顔はいいけど全然頼りない金持ちボンボンを好演してくれました!

こちらも2002年生まれというこれからの俳優さんで、今まではロシアを中心に活動していましたが、

この映画で一気に国際的な知名度をあげたので、これからいろんな映画で見ることになりそうです。

そして、ヴァーニャのお目付け役の手下として屋敷に乗り込んできた、ロシア人のイゴールを演じたのは

ユーリー・ボリソフ

これまでもすでに映画『コンパートメント No.6』の演技で高い評価を受けていた俳優さんです。

今作では口数が少なくても自分をしっかり持ったイゴールを好演し、

アカデミー賞助演男優賞にノミネートされています!

ロシア人としてアカデミー賞にノミネートされたのは、50年ぶりの快挙!

これからさらに国際的に人気が高まりそうです!

その他、ショーン・ベイカー監督作品常連のカレン・カラグリアンがお目付け役のトロス、

ヴァチェ・トヴマシアンがトロスの兄弟ガルニク、

アレクセイ・セレブリャコフがヴァーニャの父親、

ダリヤ・エカマソワが ヴァーニャの母親、

といった俳優陣が脇を固めています。

登場人物も少なくて、基本的にはほとんど密室劇なのですが、

それでも映画が最後まで目を離せないくらいの面白さで仕上がっていたのは、この俳優陣の熱演のおかげだと思います!

『ANORA アノーラ』のスタッフ

そしてこの映画

『ANORA アノーラ』

そのスタッフは、ほとんど

ショーン・ベイカー監督本人!

制作・脚本・監督・編集とほとんど一人でやって、その結果

作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞の4部門を一人で制覇という快挙!

低予算のインディペンデント映画だけにできた離れ技ですね!

ショーン・ベイカー監督は、「現代に生きる人々をリアルに描く」手法で知られています。

貧困層やセックスワーカーなど、社会の片隅で偏見を受けながら生きる人々を主人公にした作品で高い評価を受けています。

『タンジェリン』はiPhoneで撮影したインディーズ映画ながら世界的な評価を受け、

『フロリダ・プロジェクト』では貧困層の暮らしを子ども視点で描き、

『レッド・ロケット』では落ちぶれたポルノ男優の奮闘を描いて世界的に多くのファンを持っています。

今作の『ANORA アノーラ』はそんなベイカー監督の集大成とも言える作品で、最も高い評価を受けてついにハリウッドの頂点に輝くことになりました!

これはインディー映画としては画期的で、これぞ本当の成功物語となるのかもしれません。

その他、この映画では音楽と映像も素晴らしいと思いました!

個人的には、音楽と撮影もアカデミー賞にノミネートされてよかったのにな、と残念に思うくらいです。

音楽を担当したのは

マシュー・ヒロアン=スミス

これまでもベイカー作品の音楽を多く担当し、その世界観を作り上げるのに大きな役割を果たしています!

そして35ミリフィルムで撮影し、鮮やかな色彩で幻想的な映像を作り上げたのは

ドリュー・ダニエルズ

これまでベイカー作品の他、『WAVES/ウェイブス』でも詩的で美しい映像を作り上げ、高い評価を受けています。

こういった、ショーン・ベイカー監督が信頼するスタッフたちがしっかりとチームを支え、

予算に関わりなくハイクオリティーな作品を作り上げているのが大きな特徴です。

映画『ANORA アノーラ』の見どころ

それではこの映画

『ANORA アノーラ』を観て、個人的に見どころだと思った感想をご紹介していきます。

ここでは大胆な映画のネタバレにならないように気をつけて書きますが、

まだ映画を観ていなくてあまり情報を入れたくない方は、

以下は読まないで映画を観た後に読んでいただけると嬉しいです!

リアルなストリッパーの暮らし

この映画の主人公はストリッパーのアノーラ。

これまでいろんな映画でストリッパーや娼婦が登場してきたと思うんですが、

映画の中ではその「お仕事」のシーンは、あまり描かれていないと言うか、

そういうシーンが出てきてもちょっとだけとか、

女優さんたちもヌードシーンまでは見せないものも多かった印象なのですが、

この映画ではリアルを追求するショーン・ベイカー監督だけに、

アノーラの「お仕事」シーンがかなり濃厚に描かれています

もちろん、ストリップのシーンでは、主演のマイキー・マディソンもストリップ。

その他、アノーラはエスコートもするので、セックスも「お仕事」なのでそのシーンもかなり多め。

でもその分、お仕事の出勤時間とか、シフトとか、労働条件とかも詳しく出てきます。

ですのでその分、これはアノーラの「お仕事」なんだよなあ、と実感できる作りになっているんですよね。

そういう意味では、アノーラたち性産業の人たちも、一般の労働者もあまり変わらないかも?という気もします。

ただやっぱり、労働条件は相当悪いですし、社会から激しい差別も受けますので、

望んでやる仕事ではないよな、とも実感。

こういう性産業にたずさわる女性、いや男性も、生活とはいえ大丈夫だろうか・・・などいろいろ思うところがあります。

あの名作映画『プリティ・ウーマン』のリアル版とも言われていますが、

観終わった後に比較して見てみると、より両者の違いがよく分かるかもしれませんね!

見比べてみてね!

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玉の輿願望

そしてこの映画

『ANORA アノーラ』では、ストリッパーのアノーラが、

大金持ちのボンボンのヴァーニャに気に入られて勢いで結婚!

というところが物語の軸になるんですが、

日々ストリップクラブで働いていたアノーラからすると、

まさに人生の大逆転!

大喜びして浮かれちゃうんですが、

やっぱりアメリカでもどこでも玉の輿はみんな憧れなんですね!

場末のしがないストリップクラブで働いていた自分が、

お城みたいな豪邸に住んで、お金をたくさん使った贅沢な暮らしをしていい、

もう働かなくていい、なんて、夢みたいな話・・・

結婚相手が多少アホでも、喜んでついて行っちゃうかも・・・?

それはもし自分に降りかかった話だとしても、やっぱりもう後は働かなくてよくて贅沢三昧できるなんて思ったら、

多少難ありの相手でも、ついて行っちゃうかもなあ・・・

おそらく、この映画がここまでヒットしたのは、世界中にそういうふうに思う人たちが多いからなんじゃないでしょうか。

これは女性に限らず、男性だって多分、そう。

資本主義社会では、お金はそれくらい大きなことなのよ!

って思い知らされますよね。

そういう点で、この映画が「現代の寓話」みたいになっていて、

観客は多かれ少なかれ思うところがある、というふうになるんだと思います。

私も自分を振り返ってそうだなあ、と思いました!

イゴールの視線

そしてこの映画

『ANORA アノーラ』では、常に一歩引いたところから主人公アノーラの奮闘を見つめる登場人物・・・

イゴールの視線に注目です!

最初はこの人なんでいるんだろうな?って思うようなキャラクターなんですが、

物語のなかである意味、観客の視点に近い形でアノーラを見つめている役割なんだな、と気が付きました。

そして、視線だけでなんとなく、何を考えているのか分かるという

イゴールを演じたユーリー・ボリソフの演技は必見!

アカデミー賞ノミネートも納得です!

できたら取って欲しかった!

美しい映像と音楽

そしてこの映画

『ANORA アノーラ』は、個人的に

映像と音楽がすばらしい!と思っていますので、ぜひそこに着目して観ていただきたいです!

場末のストリップクラブも撮り方次第でこんなに幻想的に美しくなるんだなあ、と感心してしまいました!

ラスベガスやコニーアイランドの風景も、なんというか、まさに現代のおとぎ話といった映像に仕上がっていますよ!

ミュージックビデオにしてもいいんじゃないかな?というくらい、

映像と音楽の相乗効果もとても素敵ですので、

ただ単に映像作品として映像だけを見る楽しみ方もあるかもしれません。

この美しい映像は、ぜひ劇場の大きなスクリーンで目撃していただきたいです!

映画『ANORA アノーラ』観てみてね!

というわけで、

小資本のインディペンデント映画ながら、

カンヌとアカデミー賞などそうそうたる映画賞を制覇した話題作

『ANORA アノーラ』

を観てきた感想をレビューしてみたのですが、

今も書きながら、いろいろと思うところがある映画ですので、

ぜひこれは実際に多くの方たちに観て、それぞれ向き合ってみていただきたいなと思います!

エンターテイメント作としてもとても優れていますが、

それ以上に映画に込められたいろんなメッセージを考えさせられる作品ですので、

ぜひ一度観てみてくださいね!

2025年のアカデミー賞の結果については、こちらの記事をどうぞ!

  • この記事を書いた人

イレーネ@映画&海外ドラマ

映画&海外ドラマ大好きです。好きなジャンルはファンタジー・SF・歴史もの・コメディなどなどいろいろ見ます。 *映画館ではIMAX推し *サブスク廃人進行中 → Netflix, Disney +, アマプラ, U-NEXT

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