その独特な世界観で多くのファンに愛されている
ウェス・アンダーソン監督作
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
劇場で見逃してしまっていたから、配信で見てみました!
この映画でも、完全なるウェス・アンダーソンの世界が展開!!
ガッチリ決まった構図の中で、規則的な動きをする登場人物は、
実写なんだけどどこかアニメというかCG加工されているかのような不思議な世界。
大真面目なんだけど、どこかコミカルなそのストーリーは、
どこからどう切り取っても「ザ・ウェス・アンダーソン・ワールド」!
今回もそのシュールな世界観が炸裂していましたよ!
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』完全なるウェス・アンダーソンの世界!
ということで、
世界的に人気のウェス・アンダーソン監督の最新作!
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
もちろん私も大好きで、新作を楽しみにしていました!
この作品は、2018年に公開された
『犬ヶ島』
以来の新作になります!
今回の新作では、フランスの架空の街にある架空の雑誌『フレンチ・ディスパッチ』の編集部を舞台に、
あの独特のコミカルというかシニカルというかシュールな世界が展開されます!
予想通り、常連俳優たち総出演の、どこを切ってもウェス・アンダーソン!を満喫できる映画。
通常運転ありがとう!
ファンの方たちはもちろんのこと、そうでない方達も、これは絶対見なくちゃ損!
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のあらすじ
それではさっそくこのウェス・アンダーソン監督の最新作
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
そのあらすじを簡単にご紹介していきますね!
今回の映画の時代は、1970年代半ば。
舞台は、フランスの架空の街、アンニュイ=シュール=ブラゼ。
その街には、雑誌『ザ・フレンチ・ディスパッチ』の編集部があります。
編集長はアメリカ生まれのアーサー・ハウイッツァー・Jr.。
一流のライター陣を揃えて、世界的に人気の雑誌ですが、
編集長の急死により、廃刊が決まります。
その最終号に、記者たちがそれぞれ持ち寄ってきた記事の内容は・・・
- アンニュイの街を案内する「自転車レポート」 エルブサン・サゼラック記者
- 服役囚による名作絵画のエピソード「確固たる(コンクリートの)名作」 美術批評家J.K.L.ベレンセン
- アンニュイの学生運動のエピソード「宣言書の改定」 ルシンダ・クレメンツ記者
- 警察署の名シェフと誘拐事件のエピソード「警察署長の食事室」 ローバック・ライト記者
というラインナップになっており、映画もこれに沿ってオムニバス方式で進められていきます。
どれも現実離れした街アンニュイならではの不思議なエピソードばかり。
どこかファンタジーアニメーションを見ているような気分にさせられますよ!
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』常連俳優たちが豪華に勢揃い!
さて、そんな不思議なエピソードのオムニバス形式で進められていく映画
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
この映画では、ウェス・アンダーソン監督のお気に入りの俳優陣が、またまた勢揃い!
全員主役級の大物俳優ばかりなので、これだけのメンツが揃うのはウェス・アンダーソン作品ならでは!
安定のいつもの顔ぶれで、ウェス・アンダーソン・ワールドが繰り広げられていきますよ!
急死したアーサー・ハウイッツァー・Jr.編集長の役には、毎度お馴染み
ビル・マーレイ
ほとんど毎回出ているんじゃ無いかな?
ウェス・アンダーソン監督が絶大な信頼を寄せているんですね。
そしてオムニバスのそれぞれのエピソードにも豪華キャストたちが登場ですよ!
プロローグ・「自転車レポート」
まず初めにアンニュイの街を紹介するエピソードでは、
ウェス・アンダーソン監督の盟友である
オーウェン・ウィルソン
が登場!
エルブサン・サゼラック記者役で、自転車に乗って街を案内してくれます。
ストーリー1・「確固たる(コンクリートの)名作」
そして一番目のストーリーは、美術批評家のJ.K.L.ベレンセンによるエピソード。
この記者J.K.L.ベレンセン役には、おなじみ
ティルダ・スウィントン
話し方とか全然違うので、最初誰かよく分かりませんでした!
しかしこの方、いつ見ても変わらないので、不老不死なんだろうか・・・
そして服役中の画家モーゼスの役に
ベニチオ・デル・トロ
今回もいい味出してます!
ウェス・アンダーソン作品には初登場の模様。
危険な犯罪者で天才画家、という怪しい雰囲気にぴったり!
そしてこの画家のミューズとなる看守のシモーヌの役は、また登場
レア・セドゥ
ヌード・モデルのシーンはあまりにも完璧なスタイルで彫刻かと思ったほど。
フランスの至宝ですね!
個人的に、看守の制服姿の方がエロく感じてしまいましたけど。
そしてこの画家モーゼスの才能に目をつけた美術商役に、これも毎度の
エイドリアン・ブロディ
一発を当てたい山師的な美術商の雰囲気がぴったりです。
ストーリー2・「宣言書の改定」
そして2番目のストーリーは、敏腕記者ルシンダ・クレメンツが振り返る、学生運動の頃のエピソード。
このクレメンツ記者役には、大女優
フランシス・マクドーマンド
こちらもウェス・アンダーソン作品には初登場かな。
クレメンツ記者の友人の息子が学生運動のリーダーで、彼らの活動に関わることになるのですが、
その学生運動のリーダー役が
ティモシー・シャラメ
えっ、あの美しいティモシーが、もじゃもじゃ頭でちょび髭の冴えない学生運動のリーダー役です!
『DUNE デューン 砂の惑星』の美青年とは別人のようですよ!
まあそれだけ変身できるというのは才能の証拠。
だからウェス・アンダーソン監督にも認められての今回の出演ですよね。
そして同じく学生運動の会計係役で
リナ・クードリ
こちらも若くしてセザール賞を獲得した若手有望株で、ウェス・アンダーソン作品に初登場!
いかにもフランス映画に登場しそうな、ちょっとツンデレでかわいい俳優さんで、これから人気出るんだろうな。
ストーリー3・「警察署長の食事室」
そして最後のエピソードでは、警察署の名シェフと誘拐事件をローバック・ライト記者が振り返ります。
この抜群の記憶力を誇るローバック・ライト記者の役には、こちらもウェス・アンダーソン作品には初登場の
ジェフリー・ライト
天才記者・作家の独特な雰囲気が立居振る舞いによく出ています。芸術家の役が上手いんですね。
そして彼が訪れた警察署の署長は、フランスの名優
マチュー・アマルリック
この人も再びのウェス・アンダーソン作品登場。
目だけで語る演技に注目!
そして誘拐犯の役には、これも毎度登場の
エドワード・ノートン
シアーシャ・ローナン
えっ、この人たち、登場これだけ?!という勿体無いというか贅沢な使い方!
これをできるのもウェス・アンダーソンだからと言えましょう。
そして悪徳会計士の役で
ウィレム・デフォー
もちょっとだけ出て来ます。ほんとにちょっとだけ。
そのほかにも、雑誌『ザ・フレンチ・ディスパッチ』の編集部社員の役で、
エリザベス・モス
もちょっとだけ登場。
こんな贅沢・・・ギャラはいったいどうなってるんだろう?ってちょっと気になります!
みんな、ギャラ度外視で出てくれてるのかな?
とにかく、こんな豪華絢爛な俳優陣を見ているだけでも十分楽しめますが、
これだけの人気俳優陣、当然ながらみんな演技もうまい!!
しかも全員きちっとウェス・アンダーソン色に染まって世界を作り上げているので、見応えがありますよ!
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のアニメーションみたいな完全な世界
さて、そんな豪華絢爛なキャストによるオムニバス映画
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
今回も完全に作り込まれた完璧な「ウェス・アンダーソンの世界」を楽しませてもらいました!
どの画面も、まるで絵画のように、ピタッと構図が決まって、
その中を動く俳優陣の動きもどこかストップモーション・アニメーションみたいに見える。
舞台はフランスの街、という設定ですが、これ全部セット組んだのかな?
街全体が、まるでおもちゃの街みたいに見えます。
今回はオムニバス形式で、過去の出来事を記者たちが思い起こしながら語っていく、という方式ですので、
過去のエピソードの時にはモノクロ
現代のエピソード、そして時々、監督が必要だと思う時には、カラー
というふうに、モノクロとカラーが混在する構成になっています。
そして一部アニメーションも使われていたりして、いろんな映像を楽しむことができますよ!
モノクロの画面も美しいんですけれど、
注目はやっぱり、カラーの画面のカラフルさ!
『グランド・ブタペスト・ホテル』
の時もそうでしたが、部屋の壁とか、洋服のカラーコーディネートも完全に計算され尽くしています!
どの画面も精緻に作り込まれているので、一回見るだけじゃ足りない!
細部を見るために何回も見なくちゃいけない映画です!
ウェス・アンダーソン監督は撮る前に緻密なコンテを描くそうですが、
この映画も監督の頭の中にあるヴィジュアルを、すべて完全に映像の中で再現させているのでしょうね。
これはスタッフたちも大変でしょうけど、キャストたちも大変だ!
だから必然的にいつも同じメンバーになっちゃうのかな。
そうしないと、監督の意図を再現していくのも難しいでしょうからね。
そして映画の中のエピソードも、実際に起きた出来事、という体ではありますが、
どこか現実離れした、空想の世界のお話のよう。
全体的に、魔法が出てくるわけでもないけど、「ファンタジー映画」って呼びたくなるような仕上がりです。
こういう空気感を出せるのって、世界にただ一人、ウェス・アンダーソンだけ!
いつもながら、一切妥協せず「ウェス・アンダーソン」であり続けてくれてありがとう!
大好きです!
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ぜひ見てね!
ということで、
その独特な世界観で多くのファンに愛され、もちろん私も大好きな
ウェス・アンダーソン監督作
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
劇場で見逃してしまっていたから、配信で見てみたところ、
この映画でも、完全なるウェス・アンダーソンの世界が展開!!
ガッチリ決まった構図の中で、登場人物が規則的な動きをしていくという、
実写なんだけどストップモーション・アニメを見ているような気分になる不思議な世界は健在でした!
大真面目なんだけど、どこかコミカルな世界は
どこからどう切り取っても「ザ・ウェス・アンダーソン・ワールド」!
ファンの方もそうじゃ無い方も、ぜひ一度見てみる価値のある必見映画です!
ぜひその不思議な世界を体験してみてくださいね!