サスペンス映画の巨匠M・ナイト・シャマランの最新作で
驚きの「超エイジング・サスペンス」として話題になった映画
『オールド』
見てみました！
見る前は「登場人物がどんどん歳をとってしまうビーチ」って情報だけ知ってて、「その設定だけで２時間の映画になるのかな？」と思ってましたが・・・
いやいや、この「加齢」って実は、人間ドラマの一番中心くらいの大事な部分、つまりは「時間」と同じことですので、
超高速で時が流れると一気にさまざまな人間ドラマが押し寄せてきて、
一度見始めたらノンストップでこの世界にどっぷりはまりこんでしまいました！
正直見終わった後にも「そんなわけあるかい」と思わないでもない点はありますが、あっと驚くサスペンス・ホラーの良作！
その内容について簡単に見どころなどをご紹介していきます！
『オールド』恐怖の超エイジング・サスペンス！怖かった〜
ということで、
サスペンス映画の巨匠M・ナイト・シャマランの最新作
『オールド』
見てみたら、想像以上に驚きの「加齢サスペンス」で、完全にやられました！
さすがはシャマラン監督！の良質サスペンス！
ポスターのコピーの通り、「そのビーチでは、一生が1日で終わる」という、破天荒な発想のシチュエーションで起こるドラマなのですが、
その場所にいるだけでどんどん時間が過ぎ去っていって、加齢が進んでしまう・・・
って、考えてみるとものすごく恐ろしい状況なんですよね！
時間って人生そのものですから、命があっという間に尽きていってしまうわけですから・・・
だから人間みんな、できるだけ加齢を遅くして人生を長く楽しみたい、っていう欲望が多かれ少なかれあるから「アンチ・エイジング」が人気なのに、逆に加齢が超高速になってしまうとしたら？
それは考えるだけでも恐ろしい状況が待っている！
そんなわけで期待値のはるか上をいく驚きの「超高速エイジング・サスペンス」でした！
『オールド』ってどんな映画？
さて、それではそんな「高速エイジング映画」
『オールド』
その内容について、もう少し詳しくご紹介していきますね！
『オールド』のあらすじ
この映画の舞台は、とある南国のリゾート地。
そこにガイとプリスカという夫婦が、息子のトレントと娘のマドックスという子供たちを連れて到着します。
リゾートホテルでは至れり尽くせりの歓迎を受けて、家族で楽しいひとときを過ごしますが、
翌日はホテルのマネージャーに誘われて、本当は立ち入り禁止の秘密のプライベートビーチに行くことに。
同じホテルから参加した３組の家族/カップルたちと一緒にそのビーチで1日を過ごすことになったのですが、
しばらくそのビーチにいると、なにかがおかしい・・・
気がつくと、幼かった子供たちがあっという間に大きくなって、続々と死人が・・・
どうやらこのビーチでは、時間の進みが異常に早く、そこにいるとあっという間に歳をとってしまうらしい？！
助けを呼びたくても携帯の電波も通らず、恐怖に取りつかれた人々は脱出を試みますが、なぜかビーチから出ようとすると失神してもとの場所に戻ってしまう・・・
果たしてこの「超エイジングビーチ」から、無事に脱出することができるのか？！
『オールド』のスタッフ＆キャスト
それではそんな「異常に加齢が進むビーチ」を舞台にした驚きのサスペンス
『オールド』
そのスタッフとキャストについてご紹介していきますね！
まずこの映画の製作・監督・脚本を担当しているのが、『シックスセンス』『アンブレイカブル』などのサスペンスで高い評価を得ている
M・ナイト・シャマラン
この映画では運転手役で出演もしているので、シャマラン監督フル稼働のまさに「シャマラン映画」！！
日本でもファンの多い監督ですので、新作を待っていた方も多いでしょう。
この映画の原作は、
ピエール・オスカル・レヴィー/ フレデリック・ペータース原作のグラフィックノベル
『Sandcastle』
しかし、映画のためにかなり脚色が加えられているそうで、原作そのままの映画化ではないようです。
恐ろしく加齢が進むビーチを、美しく撮影しているのはシャマラン監督と３度目のタッグとなる撮影監督
マイク・ジオラキス
映画の中で映し出されるビーチの風景は、ぞっとするほど美しいです。こんな老けてしまうビーチ絶対行きたくないけど・・・
そして、そんなビーチに迷い込んでしまう一組の家族がこの映画のメインになりますが、
夫のガイ役は ガエル・ガルシア・ベルナル
誰もが知っているメキシコの大スター！この映画では、異常な状況に困惑しながらも家族を守ろうとする父親を見事に演じています。
妻のプリシカ役には ヴィッキー・クリープス
こちらも映画『ファントム・スレッド』で注目された国際派スター！
夫との関係に悩みながらも子供たちを守ろうという複雑な心理を好演です。
この演技派の二人を中心に、その子供の役では、ティーンエイジャーになった
息子のトレントを アレックス・ウルフ
娘のマドックス役は トーマシン・マッケンジー
と、若手注目株が演じています。
娘役のトーマシン・マッケンジーは『ラストナイト・イン・ソーホー』で一気に注目を浴びて若手の中でも頭角を表していますね！
この４人家族がメインキャストで、ビーチからの脱出を目指して奮闘していくことになります。
ほとんど舞台はビーチだけの密室劇に近い構成になっているので、このメイン４人の演技力で映画を引っ張っている印象ですね！
『オールド』の見どころ ＊ネタバレ注意
さて、そんな一流のスタッフ＆キャストによる映画
『オールド』
ここからは個人的にこの映画の見どころだな、と思うところをご紹介していきたいと思いますが、
その際にはどうしても本編の内容に触れることになってしまいますので、
以下はぜひ映画を見てから読んでいただけるとうれしいです！
＊ネタバレ注意
＊ネタバレ注意
絶対に抜け出せない密室サスペンス
この映画の見どころは、なんといっても
なぜか超スピードで歳をとってしまうビーチから脱出できない！
という「密室サスペンス」になっているところですね。
ただ、「超高速で歳をとってしまうビーチがある」という設定だけなら、そこから逃げればドラマは終わっちゃうわけですもんね。
だけど、「そのビーチからどうやっても逃げられない」となれば、話は別。
なんとかして逃げたい、と試行錯誤する脱出劇の要素も加わって、がぜんドラマはおもしろくなっています！
そういう「ビーチという開放的な場所なのに逃げられない」というのが、この映画の怖さのキモ。
でも普通に考えたら「そんなわけないじゃん」という設定なのですが、
「特殊な鉱物の岩に取り囲まれているビーチのため、その鉱物の影響で高速に歳を取る上に、脱出しようとすると失神してしまう」
という説明が加えられています。
ビーチは入江状になっていて周りをぐるっと鉱物の岩に囲まれているので、陸からも海からも脱出できないのですね。
いや〜、そんな設定、よく考えついたよね！！
と、その発想力にまず驚きます！
しかし冷静になってみると、やっぱり「そんなわけあるかい」と思わずにはいられないのですが、
まあそこはフィクションですから！
「本当にそんなところもあるかもしれない」と思って見ると、怖さ倍増です！
超高速に加齢する・・・
そしてこの映画『オールド』の一番の見どころは、
そのタイトルの通りに
そのビーチにいると超高速で歳をとってしまう
ってところですね！
普通はゆっくりと時間をかけて歳をとっていくので、だんだんと加齢をうけいれていくものですが、
このビーチでは周りの鉱物の影響で、
たった1日で50年分歳を取る
つまり子供は中年になり、中年は老人となり、老人となるとあっという間に寿命は尽きる・・・
要するに人間の命があっという間になくなっていってしまうのだから、これは怖い・・・！
余命がたった1日？！
これは恐怖とパニックに陥りますよね！
死ぬ前に脱出したい、でもできない・・・！
というビーチの人たちの恐怖を見ると、「もしこれがじぶんだったら・・・」と思ってぞっとしますよ！
疾患のある人は・・・？
そして、この「超高速エイジング」の残酷だなあ・・・と思うところは・・・
疾患もあっという間に進行してしまう
というところ・・・
時間が早く経てばそれだけ病気も早く進行するのですから、当然と言えば当然なんですけど、
このビーチでは誰もちゃんとした医療を受けられないので、どんどん悪化してしまうのがとても残酷。
腫瘍はどんどん大きくなるし、精神病も悪化するし、本当なら助かる病気でも医療を受けられないので命に関わります。
その病気の描写が、リアルというかホラー。
治療を受けられなくて、ただ放置されるって、想像しただけで恐ろしいですよね。
ちゃんと医療を受けられるって、すごいことですよね、当たり前に思ってたけど。
しかもこれがオチとして、製薬会社の壮大な人体実験だった、というんだから超皮肉。
彼らの犠牲の上で助かる人たちがたくさんいる、って言われてもね・・・
そんな加齢と病気、そして医療についての描写が、この映画ならではの見どころです。
『オールド』の残念だったところ ＊ネタバレ注意
さてそんな、見どころたくさんの映画
『オールド』
舞台はほぼビーチだけの密室劇でありながら、次々と予想外の出来事が起こって、あっという間に見終わってしまったくらい良質なサスペンスではあったのですが・・・
映画を見ている間は夢中になっているので気がつかなかったけど、よく考えてみるとおかしくない？？って点もチラホラ・・・
ちょっと最後にそんな不満も書いておきたいと思います！
ともかくこの映画は「そのビーチにいると高速に時間が流れる」という設定ありきなのですが・・・
まあ、普通に考えてそれは無いよね
って、つい突っ込みたくなりますよね！！
「鉱物の影響だ」って説明はされるけど、いや〜〜〜、それで「脱出不可能」まで説明できるのかな？？
そもそも、ビーチに入る時はなんともなかったしね！！
その理屈で言うと、入る時にも失神しないと変じゃない？？
とか、いろいろね・・・
後、定期的にこういう人たちをビーチに送り込んでいるなら、もっとビーチ全体にいろんな遺物が残りそうな気がする・・・
1日で50年だから、１週間経てば数百年経ってることになるから、パラソルとか水着とかの遺物も残りませんよ、ということなのかもしれないけれど、それでも紙で書いたメモは残っていることになってるしね。
あと、「髪や爪は死んだ細胞だから伸びてこない」って理屈も、まあ普通に考えたらおかしい。伸びるよね・・・？
それと！トイレとか！どうなるの？！
などなど、普通に考えてみると、色々おかしなことはある気がします！
それでも、映画を見ている分にはこの奇想天外な設定を細かくツッコミ入れる余裕はないくらいテンポもいいし、
次々といろんな事件が起こるのでそれどころではない、というのが正直なところ。
ここら辺は映画を見終わってからじわじわ〜っと湧いてくる疑問なので、映画を楽しむ分には問題ないですね！
サスペンスとかミステリーのジャンルって、よくこういうことがあるのは私だけ？
あのシーンのあの設定、よく考えてみるとおかしいぞ・・・
あのトリックは、よく考えてみると成立しないのでは・・・？
などなど、思い返して考えてみるのも映画の楽しみの一つ！
ぜひこの映画『オールド』でも、そんなツッコミを楽しんでみてくださいね！
『オールド』一度は見てみてね！人生の時間が惜しくなるかも・・・
ということで、
サスペンス映画の巨匠M・ナイト・シャマランの最新作で、驚きの「超エイジング・サスペンス」映画
『オールド』
一度見始めたらこの世界にはまりこんで抜け出せない、ノンストップ・サスペンスでした！
見る前は「登場人物がどんどん歳をとってしまうビーチ」って設定だけで２時間の映画になるのかな？と思ってましたが・・・
さすがはシャマラン監督、絶妙の語り口！しかも映像も美しく、俳優陣もみんなうまくて、
２時間あっという間の良質なサスペンスでした！
しかし正直、見終わった後にも「そんなわけあるかい」と突っ込みたい点はいろいろありますが、それも合わせてサスペンス・ホラーの楽しみだと思います！
ぜひ一度は見てみることをオススメしたい映画ですね！
そして見終わったら、「あのところのあれ、どうなんだろう〜？」って考えながら、もう一度戻って見直したくなること間違いなし！
それも含めて、お楽しみください！
本ページの情報は2024年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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