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SF映画ランド

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』アカデミー賞席巻の快挙を振り返る!

大変革が起きた!と実感させられた今年2023年のアカデミー賞。

ミシェル・ヨーが主演する、移民一家がマルチバースを飛び回る奇々怪々なSFアクション・コメディー

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

アカデミー賞主要部門独占で7冠という快挙を成し遂げました!

低予算のインディーズ系映画で、しかもメインキャストはほとんどアジア系、という異例の作品が、

作品賞を含む主要部門を制覇で7冠、というのは歴史的快挙!

アカデミー賞が、ハリウッドが変わった、と内外に知らしめるような席巻ぶり。

思わず感動の涙した「エブエブ」の快進撃を、振り返ってみたいと思います!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』アカデミー賞席巻!

ということで、ハリウッドに激震が走った今年のアカデミー賞・・・

ミシェル・ヨーが主演する、主要キャストはほぼアジア系で占める奇々怪々なSFアクション・コメディー

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

アカデミー賞主要部門独占で7冠という快挙を達成!

いやまさかここまで席巻するとは思いませんでした・・・

もちろん、同じアジア人として取ってほしい、とは願っていましたが、

主演女優賞もギリギリのような気がしていたし、ましてや作品賞となると、

白人高齢男性が多いと度々批判されてきたアカデミー会員が、そこまで革新的な一歩を進めてくるのか、

それについてはほとんど不可能じゃないのかな、と思っていたのですが・・・

フタを開けてみれば、「エブエブ」の大快挙!

ハリウッドの見えない壁が打ち砕かれた瞬間を目撃することになって、感動の嵐のアカデミー賞授賞式となりました!

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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』アカデミー賞7冠!

そんな驚きと感動に満ち溢れた今年のアカデミー賞。

主要キャストはほぼアジア系で占める奇々怪々なSFアクション・コメディー

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

7冠を成し遂げてまさに圧勝!アカデミー賞を完全制覇!

数年後振り返っても、「今年2023年が転換点だったな」と間違いなく思い出すことになりそうな、

まさに歴史的転換点となるような、映画界を震撼させた「7冠」の中身をこちらでご紹介していきますね。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』編集賞ポール・ロジャーズ!

まずはこれは当然、といった受賞の

アカデミー賞編集賞にポール・ロジャーズ

マルチバースをブンブン飛び回る超スピード感を、超絶編集でぶっ飛ばして見せてくれました!

ポール・ロジャーズさんは監督のダニエルズの盟友で、

ダニエル・シャイナート監督の誕生日パーティーでダニエルズに出会い、

以降彼らのミュージックビデオなどを編集していたそうですが、

なんと長編映画を編集するのはこれが2本目!

編集した1本目はダニエルズのダニエル・シャイナート監督単独作品『The Death of Dick Long』で、

2本目でいきなりのオスカー受賞!!

盟友ダニエルズとともに一気に映画界の最高峰へ駆け上がりました!

この混沌極まる140分もの長時間の映画を、全く長さを感じさせない超絶スピード感でつなぎ合わせてしまったその手腕は確かなもの!

これから多くの映画で活躍していくことになりそうです!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』脚本賞ダニエルズ!

そして、この映画を脚本兼プロデューサーとして監督した

ダニエルズ監督コンビが、脚本賞も受賞!

この、常人にはとても思いつくことさえできないような完全オリジナルのストーリーを、

1から作り上げて脚本を書き上げて・・・

って、本当に凡人にはとてもできない超絶技なので、脚本賞は当然ですね!

ミシェル・ヨーがインタビューで、ダニエルズからオファーを受けて脚本を受け取った時には、

脚本はすでにあのままで完成していた、と話していたので、

二人の頭の中で緻密に作り上げたマルチバースの世界を、着実に映像化したんだなと実感しました。

本当になんというか、天才としか言いようがない!

そしてこのぶっ飛んだイカれた世界を作り上げた二人にアカデミー賞を与えた英断に拍手です!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』助演女優賞ジェイミー・リー・カーティス!

そして、国税庁職員のディアドラ役を、同一人物とは思えない変身ぶりで怪演した

ジェイミー・リー・カーティスに助演女優賞!

この助演女優賞には、『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』で悲しみの女王を熱演したアンジェラ・バセットが有力候補でしたし、

同じ「エブエブ」で娘のジョイを演じたステファニー・シューもノミネートされていたので票を分け合って不利かと思われていたのですが、

見事にオスカー初受賞を果たしました!

ダサい髪型と服装に、でっぷり突き出たお腹のおばちゃん調査員を熱演した俳優魂が報われましたね!

私も映画を見ていて、おでこにホチキスや階段からの大ジャンプ、「スモウレスラー」みたいな暴れっぷりに、声に出ない笑いでお腹がちぎれそうになりました!

両親とも俳優のサラブレッドで、これまでいくつもの大きな賞を受賞してきている俳優さんが、

インディペンデントのイカれた映画でこんな大暴れなんて、嫌がる俳優さんも多いだろうに・・・

あえてこの役を引き受けて大熱演を見せてくれた心意気にしびれます!

その勇気が報われてのオスカー初受賞、本当におめでとうございます!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』助演男優賞キー・ホイ・クァン!

そして今回のアカデミー賞で一番の話題となった奇跡の大復活を遂げた

キー・ホイ・クァンが助演男優賞を獲得しました!

少年時代には『グーニーズ』『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』などの作品で子役としてスターになったものの、

その後はアジア系俳優の出演機会の少なさから、大学進学を機に俳優業を一時休止。

大学で映画制作を学んで、以降は裏方として映画の仕事を続けてきたということなのですが、

この「エブエブ」のウェイモンドの役をオーディションで勝ち取り、大復活!!

一気にハリウッドの頂点アカデミー賞を獲得することとなりました!

受賞スピーチでご自身も話されていましたが、

もともとはベトナム出身で、サイゴン陥落とともに難民として香港に渡り、難民キャンプで一年過ごした後にアメリカに渡ったのだそうです。

そこから子役として才能を見出され、一度は違う道に進むも今回劇的なカムバック・・・

本当にご自身の人生がまるで映画の様な・・・

まさか難民としてボートで故郷を脱出したことがあるとは・・・

今も世界中で故郷を離れて難民として苦労されている多くの人たちにも、希望の光となる受賞だったと思います!

もちろんそれ抜きにしても、アルファバースのウェイモンドとの人格の演じわけも見事だったし、

ウェストポーチカンフーは映画史に残る(?)超絶ファイトだったと思うし、

これだけの才能の持ち主が長年映画の表舞台から遠ざかっていたなんて、もったいないですよね・・・

ハリウッドが長年白人以外の俳優たちを冷遇していたことを実感させられるのですが、

これからはこういうアジア系の俳優にももっとチャンスが訪れることを願います!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』主演女優賞ミシェル・ヨー!

そして、ついにアカデミー賞の歴史が動きました!

アジア女性として初の快挙!

ミシェル・ヨーが主演女優賞を獲得しました!

ハリウッドではアジア系には役柄を得ることさえ難しかった中で、長年の奮闘を続けて道なき道を切り開いてきた先駆者!

アジア人初のアカデミー賞を受賞するなら、この人であって欲しいという願いが届きました!

今回はケイト・ブランシェットという超強力対抗馬もいたことから、

ひょっとしたら受賞は難しいのでは・・・?と思っていたのですが!

無事に受賞できてよかった!おめでとうございます!

実際に獲得した票の数までは公表されていないのですが、おそらくは薄氷の勝利だったと思われます!

長年、白人の高齢男性が主体で保守的だったというアカデミー賞が、

ついに変革に踏み切ったのをリアルタイムで目撃できた瞬間でもありました!

アジア人としては初、そして非白人としては20年ぶりという歴史的快挙!

しかしご本人のインタビューを見ると、この作品を受けた時には、まさかここまで成功する思っていなかったそうですが、

脚本を受け取った時にはホットドッグ・フィンガーやお尻プラグのことまで全部書いてあったにもかかわらず、

インディペンデントのこんなイカれた映画に出演を決意したその勇敢さにも脱帽です!

だってフツー、ミシェル・ヨーほどの実績のある女優さんだったら、

こんなノーメイクで、白髪頭で、お尻プラグの連中と戦う映画なんて絶対断ってもおかしくないですよね!

むしろそっちのほうが普通かも。

それをあえてチャレンジしたガッツで、ついにアカデミー賞のガラスの天井をカンフーキックで打ち破いてくれました!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』監督賞ダニエルズ!

そしてこちらも驚きの快挙!

まだ長編作品2作目で、若干35歳の若手監督コンビ

ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートという「ダニエルズ」が監督賞受賞!

これは取れるんじゃないかな、と思いつつも、

実際に取って見ると、よくぞ獲得したな!

と思う英断ですよね!

だって、この二人はまだほとんど無名の若手監督で、

今回の対抗馬は実績のある映画監督たちばかり。

そんななかで、この奇想天外なぶっ飛んだ映画撮った若手二人に監督賞だなんて、

やったね、アカデミー賞!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』作品賞!

そしてなんとなんと、「エブエブ」アカデミー賞完全制覇!

作品賞まで獲得してしまいました!

もう、まさに、「獲得してしまった」という言い方がふさわしい快挙!

まさかここまで取れると予想した方がどれだけいるでしょう?

えっと、インディペンデント映画で、無名に近い若手監督たちが撮った映画で、

しかも奇妙奇天烈、ぶっ飛んだマルチバース・コメディ!

笑えるけど、多分1回見ただけでは多くの人たちが理解することも難しそうな複雑怪奇なこの作品。

まさかハリウッドの頂点だって?!

もちろん、この作品が大好きな私としては、嬉しい限りなんだけど、

アカデミー賞がまさかここまでさばけてるとは思わなかった!

よくぞの英断!

「エブエブ」アカデミー完全制圧おめでとう!

祝・アカデミー賞受賞!!『エブエブ』笑いの絶えないNGシーン集、解禁!!【公式】
祝・アカデミー賞受賞!!『エブエブ』笑いの絶えないNGシーン集、解禁!!【公式】

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』アカデミー賞の意味とは?!

ということで、

まさかまさかの、

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

アカデミー賞主要部門独占で7冠という快挙達成!

これは本当に驚きだったけど、

今後アカデミー賞の歴史を語る上でも大きな転換点になった大快挙だと思います!

映画界に大きなインパクトを与えたと思われるこの快挙の意味についても、考えてみました!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』アメリカ社会を反映する移民と家族の物語

まずはこの映画は、

移民一家が主人公のドラマ

第1世代は英語があまりうまくなく、

第2世代の子供・ジョイの通訳が必要

そして故郷から訪ねてくる祖父・ゴンゴンの世代と第2世代の子供の間では会話があまり成立しない。

そのジェネレーション・ギャップは超リアルに描かれていたと思います。

これは自身も香港・台湾系アメリカ人であるダニエルズのダニエル・クワン監督のバックグラウンドが反映されていると思われますが、

移民大国アメリカの社会事情を映し出しているものでもありますよね。

この移民たちにスポットライトを当てる作品がアカデミー賞を席巻するのは、

ひょっとしたらトランプ時代にはできなかったかも?

国境に壁を作るとまで言った人ですからね・・・

今バイデン時代になってからこの映画が公開されて、アメリカ社会の受け取り方も変わってきたのかもしれません。

とはいえ、このところは新型コロナでアジア人差別がニュースになったり、

アメリカと中国の間で緊張状態が続いていたりと、アジア人への風当たりが強まっている時でもあります。

そんな中でも、アジア移民を主人公とした映画が主要賞を独占したのは、本当に真の意味での快挙。

そしてこれからは、「移民」ということで社会のメインストリームからは外れてしまっていた人たちが、

社会を担う人たちとしてもっと注目を浴びて活躍できる様に変化していくことになるかも。

しかも今は世界的に、戦争もあって多くの方達が自国を離れてよその国に移ることも増えてきています。

そんな、世界の移民問題についても考えるきっかけとなりそうな「エブエブ」の快挙ですね。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ほぼオールアジア人キャストの衝撃

そしてこの映画は

アメリカ社会でマイノリティである

アジア系キャストがほとんどというオール・アジア・映画

主演のミシェル・ヨーもたびたび話していましたが、これまでのハリウッドでは、マイノリティであるアジア人の役を見つけることさえ難しかったそうですが、

最近になって

『クレイジー・リッチ!』

の快進撃や、

『シャン・チー /テン・リングスの伝説』

などの、アジア人がメインキャストの映画が増えてきて、時代が変わってきている実感がありました。

キー・ホイ・クァンが俳優として復帰したい、と思ったのも、こういう変化を体感してのことだったそうです。

とはいえまだまだ、映画界のメインストリームに食い込むことまでは難しい状態は続いていたのですが、

そこにきてこの「エブエブ」のアカデミー賞制覇!

これは本当に文字通りメガトン級の衝撃だったと思います。

ハリウッドではこのところアフリカ系やアジア系などのマイノリティが主人公の映画が増えているとはいえ、

まだまだ白人メインの映画が圧倒的に多くて、マイノリティが主人公の映画はやはりマイノリティ。

でもこうして「エブエブ」がアカデミー賞を席巻することで、

これまでチャンスを与えられてこなかったマイノリティのキャストやスタッフたちにも、

もっと大きなチャンスが回ってくるようになるかもしれません!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』異才の若手を排除しない

そして今回の「エブエブ」の衝撃はそれにとどまらず

ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートという「ダニエルズ」が脚本賞・監督賞・作品受賞!

まだ若干35歳の若手で、しかも長編映画2作目で実績もそれほどない人たちが、いきなりハリウッドの最高賞を独占してしまった!

これは日本から見ていた私には大きな衝撃!

これが日本の映画界だったら、絶対に起こっていなかっただろうな、という快挙!

日本だったら「若い人の作ったよう分けわからん映画」ということで、カルト映画扱いされて終わってただろうな・・・

こんなふうに、才能ある若手を「若いから」という理由で排除しない、

その姿勢は、日本という「老人社会」に住んでる自分には衝撃でした。

こうして若い異才をちゃんと正当に評価してあげる力が、ハリウッドにはあるんですよね・・・

おじいさんたちが喜ぶ映画ばかり作っていたって、尻すぼみになるのは目に見えていますもんね。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ハリウッドの改革宣言

と、こうして考えてみると、

アジア移民の映画「エブエブ」がアカデミー賞を制覇してしまったのは本当に歴史的勝利!

ちょっと前にはとても考えられなかったことです!

アカデミー賞会員は白人の老人が多いと批判されていて、この点について変革の努力はされているそうでしたが、

今回の「エブエブ」旋風を見ると、ちゃんとアカデミー賞の改革は粛々と進んでいたのだな、と実感することができました!

いわば、今回の「エブエブ」大勝利は

アカデミー賞はちゃんと偏りをなくす努力をしましたよ、という

ハリウッドの改革宣言ですね!

こうして、批判を受けて柔軟に変化していける姿勢が、

ハリウッドが世界の映画産業の中心として君臨できる力の源なんでしょうね。

これが日本社会だったら・・・いくら文句言われても「伝統だから」「今までこうしてきたから」と、ずっと高齢男性ばかりで押し通しそう・・・

そして本当の変革が訪れるのは、そういう高齢男性が亡くなってから・・・なんてこともありそうで。

もちろんハリウッドなら全部が革新的でオールオッケー、なんて単純な話ではないのは分かっていますが、

こうして「ちゃんと変革しましたよ」という姿勢を見せただけでも、大きな前進だったのだろうな、と思います!

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』改革の狼煙はあがった。これからのハリウッドに注目

ということで、

ミシェル・ヨーが主演する、移民一家がマルチバースを飛び回る奇々怪々なSFアクション・コメディー

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

アカデミー賞主要部門独占で7冠という快挙を達成!

低予算のインディーズ系映画で、しかもメインキャストはほとんどアジア系、という異例の作品が、

作品賞を含む主要部門を制覇で7冠、というのは歴史的快挙!

アカデミー賞が、ハリウッドが変わったという、改革宣言のようにも思えますね!

これからは、もっとアジアを含むマイノリティが評価されるようになって、

より多様性に富んだアカデミー賞に変わっていってくれることを願います!

そうすると、もちろんハリウッド進出を狙う日本人キャスト&スタッフにも追い風ですよね!

第2、第3のミシェル・ヨーが、日本からも登場してくれるといいな、

そんな希望を持てるような、感動的なアカデミー賞でした!

この映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』についての詳しいレビューは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

>>『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』マルチバースを飛び回る完全予測不可能のSFコメディー!

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本ページの情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

  • この記事を書いた人

イレーネ@映画&海外ドラマ

映画&海外ドラマ大好きです。好きなジャンルはファンタジー・SF・歴史もの・コメディなどなどいろいろ見ます。 *映画館ではIMAX推し *サブスク廃人進行中 → Netflix, Disney +, アマプラ, U-NEXT

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