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ヒューマン映画ランド

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』名作の世界が再び!絶対見てほしいリメイク版

かの名作映画のリメイク版

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

見る前は、「昔の映画のリメイクでしょ?」と、実はそこまで期待していなかったのですが・・・

実際に見てみると、これはすごい想像を超えるいい映画!見てよかった!

なによりも主人公ジョーを演じたシアーシャ・ローナンの名演技が見応えがありました!

まだ観ていない方には、ぜひ一度は観て欲しいです!

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』グレタ・ガーウィグ監督が新たに作り出す名作!

というわけで、見てみたら完全にノックアウト!されて

ずっと頭から離れないようなインパクトのあった映画

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

いや、やられましたね・・・

この映画を撮った新進気鋭の注目の

グレタ・ガーウィグ監督

その力を見くびっていたかもしれない・・・

もちろん、ガーウィグ監督は私も大好きで、脚本も兼ねた

『レディ・バード』

は最高でした!

あの、思春期にありがちな自意識過剰さで、自分のことを「レディ・バード」と呼んじゃうイタさとか、

何者かになりたくて一人で奮闘する主人公に、誰もが感情移入しちゃったと思います。

ああいうふうな残念な青春でイタくて笑えて泣ける映画はたくさんあるけど、

主人公が女の子で、そのカッコ悪さとかをさらけ出して笑える映画って、これまでなかったなあって。

グレタ・ガーウィグ監督の自伝的要素も強かったようで、こういう映画、よくぞ作ってくれた!って喜んだ人、多いと思います!

女性初のアカデミー監督賞を受賞なるか?!と注目された作品でもありました。最高だったもん。

残念ながら受賞は逃しましたが、ガーウィグ監督の才能が一気に世界から注目されるきっかけになりましたよね!

で、そんな大注目の才能・ガーウィグ監督が撮ったこの映画!

もちろん見ずにはいられない!

でも正直、映画を実際に見る前は、ちょっと不安もありました。

ガーウィグ監督のこれまでの作品は、

『レディ・バード』とか、脚本・主演をつとめた『フランシス・ハ』とか、

どちらかというとインディーズ系の味を残したような作品で持ち味を発揮してきた監督なので、

現代の女性像をリアルに描き出してきたのが特徴ですもんね。

それが、古典的名作『若草物語』かあ〜・・・

これまで何度も映像化されてきた名作で、特に新鮮味はないのでは?!という気もしたし、

キャストも、盟友シアーシャ・ローナンの再登板は嬉しかったけど、

メリル・ストリープ、エマ・ワトソン、ローラ・ダーンなど、ハリウッド大作に出てくる出演料の高そうな俳優陣がずらりで、

そういう作風の監督じゃないし、大丈夫かな? と・・・

大丈夫とは思うけど、つまらなかったらどうしよう・・・という不安があったのですよ。

でも!!

もう、見はじめてすぐくらいに、そんなこと思ってたのも忘れるくらい、あっという間に映画の世界にグイグイ引き込まれちゃいました!

映画を見終わったあとで 135分 もあったんだ?と気づいたんですが、全然そんなことを感じさせないくらいあっという間でした!

体感的には1時間切ってたかも!?

普通、映画見てると、いっつも「お、そろそろ中盤かな」「そろそろクライマックス」とか、映画の世界以外のことをついつい考えちゃう時間があるんですよね、中だるみ的な?

でも、そういうのが全然ない!!

しかも、アクション映画みたいに戦闘シーンとかの緊迫感で持っている映画じゃなくて、日常生活と会話中心の映画で全く中だるみゼロ!

この映画構成の巧さとか、ガーウィグ監督、お見事です!

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時間軸を巧妙に操る映画

というわけで、見る前の期待値をはるかに超えてきた映画

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

何がすごいって、二つの時間軸を複雑に組み合わせた巧妙なストーリー運びで、

しかも時間軸が入り組んでるのに見てる方がどっちなのか迷うこともなくて、全部うまく構成されているんです!!

みんなが知ってる『若草物語』の、4姉妹がまだ一緒に住んでいるところと、

その後ジョーがニューヨークに行って作家活動に励んでいる時の二つの時間が、うまく切り張りされて進んでいって、しかも全然不自然じゃない!

それは、編集のうまさによるところと、監督本人が書いた脚本の巧みさによるところと、両方ありますね!

いや、実は私、原作小説の『若草物語』に続きがあるって、知らなかったんですよね。

4姉妹が一緒に暮らしてる物語だとばっかり思ってた。

この映画の原作は、ルイーザ・メイ・オルコットが1868年に書いた

『若草物語』

でも実は、この小説には続編があって、

『続 若草物語』
『第三若草物語』
『第四若草物語』

まで続いているんだそうです!知らなかった!

で、この映画では、『続 若草物語』で描かれている、ジョーのニューヨークでの作家修行にまつわるエピソードも盛り込まれているんです。

知らなかった!そうか、ジョーはあのあとニューヨークに行っていたのか・・・

この続編も一度読んでみたいですね!

そして、ガーヴィグ監督は、この二つの作品の時間を行ったり来たりさせながら、

今まで見たことのないような『若草物語』の世界を作り上げているんです!

ですから、この映画は、誰もが「あー、あの『若草物語』でしょ?」って思うような映画とは違っていて、

過去と現在をカットで複雑につないでいく斬新かつスピード感あふれる構成になっているんです!

ついでに言えば、ニューヨークと、マサチューセッツのマーチ家の実家と、パリにいるエイミーという3つの場所も行き来してます。

この時間と空間をすごーく上手く味方につけた、というのが、この映画のすごいところ!なんです!

これは自分でやろうとしたら途中でワケわかんなくなっちゃいそうだけど・・・・

そこはさすがに、アカデミー監督賞を受賞する女性監督第1号になる、と噂されているガーウィグ監督だけのことはある!

お見事!

『若草物語』はガーウィグ監督を待ってた!?

そして、映画を見て気づいたんですけど・・・

最初はガーウィグ監督が『若草物語』なんて、時代遅れ(失礼!)な素材を撮るのか・・・

なんて思ってたんですけど・・・

いや、そうじゃなくて・・・

ガーウィグ監督こそ、作家志望のジョーの代弁者だったんですよね!

原作の小説はもともと作者のルイーザ・メイ・オルコットさんの自伝的な内容で、

作家志望のジョーは作者本人の代弁者でもあったはずです。

そのジョーが主人公のこの映画で、ガーウィグ監督は自分の分身みたいなシアーシャ・ローナンに、自分の思いを代弁させているんですよね!!

この映画の中では、ジョーの作家修行のシーンを盛り込むことで、

女性が創作活動を行うことの困難や、世間のステレオタイプとの戦いなど、

あるいは印税交渉とか、本が実際に出版されるまでの過程など、

おそらくは監督自身が今現在格闘しているだろう映画作りの困難が想像できるようなシーンが登場してくるんです!

だから映画の舞台は100年以上も前のアメリカなんだけど、

その主人公ジョーの姿は、これまでのガーウィグ作品の『レディ・バード』とか、『フランシス・ハ』に登場した主人公の奮闘と重なってくるんです・・・

考えてみれば、オルコットさんも、今よりもずっと女性の社会進出が難しかった時代・・・

1868年!に、この『若草物語』を書いて、作家として身を立てて成功した独立独歩の女性!

まさにジョーみたいな、勝ち気で、情熱的に創作に取り組む女性だったんでしょうね。

そしてグレタ・ガーウィグ監督自身も、未だに女性進出に困難のあるハリウッドで、

アカデミー監督賞にノミネートされるなど、道無き道を開拓し続ける女性でもあります!

ハリウッドでもセクハラ騒ぎがありましたが、映画界って今でもとっても女性の不平等がまかり通っているところでもあるんですよね・・・

そう考えると、オルコットさんがジョーに託した女性像を、今まさに現代を生きているガーウィグ監督が映画にした!

って、これは偶然ではないですね!

『若草物語』のジョーは、本当に自分の気持ちをわかって表現してくれる監督を待っていたのかも・・・

今の時代にグレタ・ガーウィグ監督が『若草物語』を蘇らせたのは、不思議な縁に導かれてのことかもしれません?!

*『フランシス・ハ』のガーウィグ監督が演じた主人公と、この作品のジョーは重なるところもあるかも・・・この映画もとっても大好きな映画です!

この映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、おそるべし天才シアーシャ・ローナンが見どころ!

そんな映画

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

この映画が、とんでもなくイキイキとして一回見始めたら夢中になってしまうのは、

主人公ジョーを演じた

天才シアーシャ・ローナン!!

の役割が大きいです!

はっきり言って、この映画の一番の見どころはシアーシャ・ローナン!

もう、すごい!!

とにかく天才としか言いようがない!!

感情の微細な表現がものすごく上手で、主人公ジョーの感情の動きを見ている私たちも一緒に体感できる感じです!

ちょっとした目線の使い方、表情の動かし方で、全て感情がどんどん流れ込んでくるようで、

あっという間にジョーにひきつけられて目が離せないんです!

セリフも、台本通り言ってるんでしょうけど、とても台本があるようには思えない。

本当にこういう人がいて、そのまま実在しているのを見ているような、そんな錯覚を覚えます!

ジョーのかんしゃくを起こして火のように怒るシーンとか、ふざけて笑ったり、時には涙したり・・・

一緒に感情のジェットコースターに乗り込んでいるみたいに揺すぶられます!

ああ〜、もう、演技の天才としか言いようがない!

『レディ・バード』でも、ちょっとイタくて、でも自分を信じて突き進む主人公を演じて素晴らしかったですよね!

ガーウィグ監督の分身のようでした!

この新作でもまたタッグを組んでくれて、本当によかった!

多分、監督としても、主人公のジョーにかなり自分を投影してて、だから『レディ・バード』で見事に自分を演じてくれたシアーシャ・ローナンの再登板を決めたのでしょうね!

もう、このキャストがどハマりすぎて、とにかくありえないほどいいコラボ。

とにかくシアーシャ・ローナンが画面に出て演技してると、ついつい目がそっちに行って、固唾をのんで見守ってしまいますよ。

うっかりしてると、他の俳優さんが消えちゃう。

前々からすごい、とは思ってたけど、この役が特に合っていたから、余計にそう思うのかもしれない。

この演技にはアカデミー賞だろうが英国アカデミー賞だろうが、なんでもあげても足りません!

この彼女の名演技、一人でも多くの方達にぜひ目撃してほしいなあ。

ということで、この映画の一番の見どころは、

天才シアーシャ・ローナンに、そうそうたる人気俳優たちがどう立ち向かっているか?!

というところですので、以下ここから共演陣との演技対決がどうだったのか、まとめてご紹介していきますね!

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vs ティモシー・シャラメ

この映画の注目としては、

ジョーに恋するローリー役で、『レディ・バード』でも好演を見せた

ティモシー・シャラメ

も再登板!

もはや実力は誰もが認める次世代スター!

主演作『君の名前で僕を呼んで』も高評価!

彼も天才シアーシャ・ローナンと再びタッグを組んで、引っ張られるように神演技でした!

二人の言い争いのシーンは、もう、息を飲んで見守ってしまいましたよ・・・

この映画のベストシーン!

というか、映画史に残るレベルの心打つシーンでしたわ・・・

シアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメの才能がスパークして、すごい化学反応が画面から炸裂していました!

ティモシー・シャラメとしても、これだけの天才とサシの演技で、気合も入ったんだろうなあ、と察します。

思わず涙が出てしまったシーン。

これだけのシーンを作り上げてしまったという

シアーシャ・ローナンおそるべし!

そしてティモシー・シャラメもがんばりました!

vs エマ・ワトソン

そして、この映画では、長女のメグ役で、ご存じ

エマ・ワトソン

が出ているのですが・・・

主人公ではない二番手、という立ち位置で抑えめにしてたとは思うんですけど、

シアーシャ・ローナンに比べると影が薄れちゃって・・・

いや、大好きな女優さんですし、とにかく美しいし、ファンなのですが・・・

この映画では正直、彼女のシーンがあまり印象に残らないくらい。

天才シアーシャ・ローナン、それほどにおそるべしですよ。

一緒に出てくる俳優さんが、うっかりすると存在消えちゃうので、サシで演技するなら相当がんばらないと。

ドレスのエピソードとか、エマ・ワトソンの良さを出すシーンも多かったんですけどね、

見終わってみると、あれ?です。

でもまあ、俳優さんの相性もあるかもしれません。

『美女と野獣』であれほどキラキラだったエマ・ワトソンが・・・

映画を見終わった後には、あんまり思い出せないほど・・・

もう一度『美女と野獣』を見てキラキラな姿を思い出してあげたい!

vs エリザ・スカンレン

そんな中で、病弱でピアノが得意なベスを演じた

エリザ・スカンレン

は、抑えた演技でかなりの印象を残してくれました!

ジョーとベスのシーン、とてもよかった!

この二人は、かなり融合がうまく行ったケースと見た!

息がぴったり!

今まで他の作品で見たことなかった女優さんですが、これから見る機会が増えそう!

vs フローレンス・ピュー

そして四女のエイミー役には、

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの

フローレンス・ピュー

出演作が目白押しで、今やイギリスを代表する若手女優の一人ですよね!

この映画の中では、主人公のジョーと激しい喧嘩も繰り広げるのですが、

その激しさは怖いくらい!まさに火の女!

二人そろって頭から火を噴いてるみたいでした!

そしてジョーに対しては、恋のライバルにもなってしまう、という役どころ。

天才シアーシャ・ローナン相手に、一歩も引かない演技を披露してくれています。

まだ若手なのに、どこかベテラン女優のような風格が感じられるんですよね。

これからさらに活躍の場を広げていきそう。

将来は確実に「大女優」の一員になりそうな俳優さんですね。

またどこかで、シアーシャと演技対決して欲しいですね!

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『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』絶対見るべし!

ということで、

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

見る前には古典的名作のリメイクだし、それほど期待してはいなかったのですが、

これは多くの方にぜひ見て欲しい、本当にすごくいい映画でした!

名作のリメイクではありますが、旧作を超える、という表現よりは、現代に合わせて蘇った、というべきかな。

とにかくどれくらいすごいのかは実際に見てもらうのが一番いいので、まだ見てない方はぜひ一度観てみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

イレーネ@映画&海外ドラマ

映画&海外ドラマ大好きです。好きなジャンルはファンタジー・SF・歴史もの・コメディなどなどいろいろ見ます。 *映画館ではIMAX推し *サブスク廃人進行中 → Netflix, Disney +, アマプラ, U-NEXT

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