映画界のビッグイベントの一つ
2025年(第97回)アカデミー賞
日本時間3月3日(月)、ついにその受賞結果が発表されました!
インディペンデント系の『ANORA アノーラ』が大勝利!
そして受賞確実と言われた候補が獲得を逃すなど、
事前予想と違ったサプライズもある受賞式となりました!
これも年に一度のお祭りですので、受賞結果を受けての感想などまとめてみたいと思います!
アカデミー賞受賞結果まとめ:感想レビュー!
いよいよ開催された、映画界最大のイベントの一つ
2025年(第97回)アカデミー賞授賞式
日本時間では3月3日(月)の午前から受賞結果の発表が始まりましたが、
事前の予想とはかなり違った驚きもあるものでした!
ここからは、受賞結果を振り返りながら、それを受けた感想もまとめていきたいと思います!
『ANORA アノーラ』が大勝利!
まずは今回のアカデミー賞は
『ANORA アノーラ』が大勝利!
- 作品賞
- 監督賞(ショーン・ベイカー)
- 主演女優賞(マイキー・マディソン)
- 脚本賞(ショーン・ベイカー)
- 編集賞(ショーン・ベイカー)
と、主要賞をまとめてかっさらっていきました!
ショーン・ベイカー監督自身は、なんと一人で4つも受賞の快挙!
インディペンデント系の小さな作品がアカデミー賞を席巻した結果となりました!
これは2023年に『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』がアカデミー賞を制した時を思い起こさせますね!
こういう資本の小さな作品でもオスカーを取れるようになったのはいい変化ですよね!
アカデミー賞では『ブルータリスト』みたいな歴史大作の方が強い印象だったので、作品賞、監督賞はそっちにいくんじゃないかと予想してました!
それか『教皇選挙』も名優を揃えた重厚な作品のようですので(まだ見てないです)こっちもありかとは思っていましたが。
大資本に頼らないインディペンデント映画も十分高い評価を得られるようになったのは、
映画界全体としてもいいことだと思いますので、ショーン・ベイカー監督はこれからも気を吐いて制作していってもらいたいと思います!
『ブルータリスト』が次点の勝利!
そして『ANORA アノーラ』に次いで多くのオスカーを獲得していったのは、
『ブルータリスト』
- 主演男優賞(エイドリアン・ブロディ)
- 撮影賞(ロル・クローリー)
- 作曲賞(ダニエル・ブルームバーグ)
という3冠を持ち帰りました!
これは安定の強さというか、そもそもアカデミー賞はこういう、戦争に巻き込まれた人々の悲劇など歴史大作を高く評価する傾向がありますからね。
しかもホロコーストもからめてきたら、鉄板といってもいいかもしれない。
撮影も音楽も、重厚なストーリーにふさわしく素晴らしかったです!
逆に、これで作品賞・監督賞のどちらも取れなかったのは製作側としては敗北に近いかも・・・?
それくらい、今回は『ANORA アノーラ』が強かった!
『ブルータリスト』も、もし違う年の公開だったら、それくらい総なめしててもおかしくなかったですけどね。
これが賞レースの妙というか、残酷なところでもあります。
ゾーイ・サルダナが初オスカー!
そして今回のアカデミー賞では、数々の人気作で愛されている
ゾーイ・サルダナが『エミリア・ペレス』で助演女優賞を獲得!
涙の初オスカーとなりました!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』などでおなじみですが、オスカーは初だったんですね!
まだこの記事の時点では日本で公開されていないのですが、
公開されたら楽しみに観にいきたいと思います!
それにしても、この映画『エミリア・ペレス』は賞レースの中盤で主演のスキャンダルが取り沙汰され、
すっかり勢いを失ってしまったのは残念でした。
ゾーイ・サルダナの助演女優賞のほか、主題歌の「El Mal」が歌曲賞を獲得できたのは不幸中の幸いかもしれません。
俳優さんたちがどれだけいい演技をしても、こういう落とし穴があるのがチームの作品の怖いところですよね。
とはいえ、ゾーイ・サルダナほどの俳優さんなら、これからも何度もこういう賞レースにからんでくると思いますので、
これからも活躍を応援したいと思います!
キーラン・カルキンも初オスカー!
そして助演男優賞は、こちらも初となった
キーラン・カルキンが『リアル・ペイン~心の旅~』で助演男優賞を獲得です!
この人も、今年の賞レースで圧倒的強さを発揮して、
オスカーまで安定して獲得していきました!
演技力の高さは、あの伝説的ドラマ
『メディア王』で十分知られていたので、その評判も後押しになったかもしれませんね。
くしくも、このドラマで兄弟役を演じたジェレミー・ストロングも同部門でノミネートされていたのは運命的でした!
ジェレミー・ストロングも素晴らしい演技だったので、オスカー取れてもよかったのにな!
まあこの人もものすごい実力者なので、きっとこれからも何度も候補入りしてくることでしょう!
また二人でどこかで共演してくれても、ファンとしては嬉しいですね!
ティモシー・シャラメ初オスカーならず!
そして今回のアカデミー賞で個人的に残念だったのは、
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』でボブ・ディランを渾身の演技で再現させたのにもかかわらず、
ティモシー・シャラメが主演男優賞を逃してしまったことです!
この映画を観た時には、予想の斜め上を超えた大熱演で、ボブ・ディランになりきっていて・・・
ファンかどうかにかかわらず完全に圧倒されました!
だって、映画の冒頭からずっと出ずっぱりで、ギターとハーモニカを演奏して、歌って・・・
しかも完全生歌&生演奏!!
そんなふうに完璧な演奏を見せながら、ボブ・ディランとしての演技もするって、離れ技を見せていたので、
これはただ事ではない、とあっけにとられてしまいました!
この演技を実現するために、いったいどれくらい時間をかけて練習して撮影にのぞんだのか、
その努力を思うと、持てる力を全て注ぎ込んでの熱演だったと思います。
ここまでやってオスカー取れないなら、逆に何をすればいい?
と、私がもし俳優だったらやさぐれてしまいそうですが、
今回は確かに『ブルータリスト』のエイドリアン・ブロディは素晴らしかったです。
しかも、映画の題材がまた、ホロコーストを生き延びた人、っていう、アカデミー好みのものでもありましたし。
もし、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の公開が一年ずれていたら、絶対取れたのになあ、
と思うと残念ではあるのですが、ティミー本人の演技力はずば抜けていることは改めて証明されましたので、
これからも何度もチャンスは巡ってくることでしょう!
というか、今年は『DUNE デューン 砂の惑星 PART2』もあったし、2作品でアカデミー賞に出てくるっていうのも、
実はすごいことなんじゃないかな?
来年はこの続編も出てくるでしょうし、楽しみですね!
デミ・ムーア初オスカーならず!
そして今回は、最有力候補と言われていたにもかかわらず、
デミ・ムーアが『サブスタンス』で主演女優賞を獲得することができませんでした!
長いキャリアでようやくここまでたどり着いたことを思うと、
今年は『ANORA アノーラ』が勢いがあったとはいえ、ちょっとかわいそう・・・
一方マイキー・マディソンは25歳であっさり取っていくという・・・
なんというか、もう少し考えてあげたらいいのにね・・・
アカデミー賞の傾向として、主演男優賞はなかなか若い人たちにやらない割に、女優賞は若い人たちにあっさりあげる印象。
これは女優さんたちの活動期間が若い時期にピークが来ることと関係があるのかも・・・?
以前からハリウッドでは女優さんたちは一定の年齢をすぎると仕事が激減するという話を聞いたことがあるので、
ちょっと複雑に思う今回のオスカーでした。
アカデミー賞は今年もドラマがありました!
ということで、今年も映画界のビッグイベントの一つ
2025年(第97回)アカデミー賞
その受賞結果が発表されたのですが、
事前予想と違っていたり、最有力候補が敗れたりと、
いろいろとドラマがありました!
インディペンデント系の『ANORA アノーラ』が大勝利をおさめたのは、
個人的には嬉しいニュース!
小さな資本でもいい作品はどんどん認められていってほしいですよね!
とはいえ、まだこの記事の時点で『ANORA アノーラ』を観ていないので、
これから映画館に観にいくのが楽しみです!
そして受賞を逃した『教皇選挙』なども、もちろん観にいきます!
オスカーを受賞したかどうかと、自分の好きな作品はまた別の話し。
オスカーを受賞していなくても、いい作品はたくさんありますからね!
アカデミー賞授賞式はあくまでもお祭りとして、また次の開催を楽しみに待ちたいと思います!